New Album
Poinsettia — Atsushi Tago
「声」の世界を極めてきた音楽家・多胡淳が、楽器という彩りを取り入れ挑む新境地。父、妻、そして子——自分を形作ってきた家族への愛おしい記憶と、これから共に歩む未来への眼差しを凝縮した一枚。
Track List
三重の時間軸がクロスする、アルバムの幕開けを飾る鎮魂歌。
Liner Note
父が亡くなる前日、一緒に「モナリザ」を歌った——その実体験から生まれた曲。愛する父との別れ。いつか自分が逝く時に娘がどう感じるかという想像。だからこそ今この瞬間から娘とどんな人生を作っていくか。三つの時間軸が、一曲の中に静かに重なっていく。「みんなが揃うまで待っててくれたね」——本当に家族思いの、あなたらしいさよならだった。この曲を聴いた人が、それぞれの大切な人を重ねてくれたら。
鎌倉・江ノ電を舞台にした、架空の初恋物語。
Liner Note
娘のまっすぐで健気な性格をモデルにした、父が娘の少し先の未来を想像して描いた二重構造の曲。架空の物語でありながら、「想いを押し付けず、相手の幸せを願える強さ」——そんな娘の真っすぐさが滲み出るように書いた。江ノ電の車窓、鎌倉の街並みは、僕の中の大好きな舞台。父が娘に贈る、架空ドラマのワンシーン。
愛犬モカの目線で綴る、ボサノバ調ラブソング。
Liner Note
コロナ禍、外出もままならない閉鎖的な日々。そんな時期にモカは、無防備な自然体でただそこにいるだけで、私の心を救ってくれた。散歩係の私のことを、いつも全力で大好きでいてくれる。飼い主ではなく、犬・モカの目線で歌う——という構成にしてみた一曲。ある意味わたしの師匠。いつもありがとう。
初老の夫婦、ともに歩む未来への眼差し。
Liner Note
派手な出来事ではなく、積み重なってきた日常のひとつひとつが愛おしい——そんな感覚を言葉にした曲。ひだまりのように、当たり前のようにそこにあって、気づけば温められている。これからも大切に思う気持ちを、大げさにならず、静かに歌った。
スペイン語が三世代をつなぐ、父へのオマージュ。
Liner Note
商社マンだった父の夢は、愛する母とともに中米・グアテマラで暮らすことだった。幼少期をその地で過ごした私にとって、スペイン語の挨拶は日常の一部。道ゆく見知らぬ人と元気に言葉を交わしたあの記憶は、父の声とともに刻まれている。今、自分の子供たちにその言葉を伝える——三世代をつなぐ、一本の糸のような曲。曲中の子供たちの声は、実際に録音させてもらった。そしてなにより、父の母への揺るがない愛を、歌いたかった。
父が母に言った「だいじょうぶだよ」——その一言から始まった家族の物語。
Liner Note
両親の馴れ初めを聞いたことがある。歌が好きだったことで意気投合した二人。母は当時すでに他の人から一方的に結婚を申し込まれていた。そんな中、父が母に言ったひとこと——「だいじょうぶだよ、僕がいるからね」。それだけで、母は結婚を決めたという。そのひとことをずっと膨らませたかった。不安を抱えた誰かに届けたい、あの頃の父からのメッセージ。自分もいつか子供に言える言葉でありたい、と思いながら書いた。
ハンバーグ事件、前夜。心踊るワルツに包まれた、幸せな食卓。
Liner Note
夫が渾身のハンバーグを作った夜。心踊るようなワルツに乗せながら、家族でテーブルを囲む——おいしくて、笑顔があふれて、楽しいひとときになった。たくさん作って、たくさん食べて、大満足のロマンチスト。その幸せな夜の記憶が、翌朝の事件へ...。
翌朝、あの挽肉はどこへ消えた?炸裂の本編。
Liner Note
翌朝、あんなにあった挽肉は一体どこへ消えたのか。ラテンのビートに乗せながら、真剣に肉を探し回る妻の心の声をモチーフに。それを歌とコーラスで熱く歌い上げる旦那。
12月生まれの娘へ。父から娘への、安心の歌。
Liner Note
12月17日生まれの娘は、何でも自分で背負い込んでしまう頑張り屋。ある日、電話越しに泣き出した娘に、「しばらく帰っておいで」「そのままでいるだけでいいんだよ」と言える父でいたい——未来の社会人になった娘を想像しながら書いた曲。ポインセチアは12月の花。海辺の実家、少し昭和なアイテムの電話、帰ってきた娘の凛とした瞳。このアルバム全体のタイトルにしたのは、安心を届けたいというこの想いが、すべての曲に通じていると感じたから。
About This Album
これまで「アカペラ(声)」の世界を極めてきた音楽家・多胡淳が、その枠を超え、「楽器(インストゥルメンタル)」という彩りを取り入れて挑む、新境地のオリジナルアルバム。
テーマの軸は「自分にとって大切な身近な人との関わり」。妻、父、そして子。自分を形作ってきた家族への愛おしい記憶と、これから共に歩む未来への眼差しを全9曲に凝縮した。
多胡淳の温かな人間味と圧倒的なボーカルワーク・幾重にも重なる生コーラスが命を吹き込み、そこにSUNO AIが提示する斬新なリズムサウンドを散りばめて。AIと人間のハーモニー。
アルバムを聴き終えた後に、大切な誰かのことを思い出す温かさと、前を向く力を。
Streaming
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